ここでは、いくつかの講習会に通う際のアドバイスや注意点を掲載しております。
記事の後半では、首都圏から通うことができる範囲の前期研修について列挙しましたのでご活用ください。
いくつかの講習会に通う場合の注意点
前期研修会について
産業医資格の取り方でお伝えしたように、研修会のなかでは前期研修の受講が最も難しいです。したがって、通える範囲で開催される前期研修会には積極的に参加していきましょう。
もちろん、前期研修会にかかる費用や通いやすさはそれぞれの研修会ごとに異なるとは思います。しかしながら、前期研修会の人気は非常に高く、募集を開始したその日に定員となってしまうことも多々あります。
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産業医資格の取り方
すべての医師に向けて、産業医取得のためのおおまかな流れを説明します。
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前期研修の取得が困難なもう1つの理由としては、前期研修14単位はそれぞれが異なる講義で構成されているため、14単位重複なく取得するためには土日2日間連続の前期研修会に出ざるを得ないことが挙げられます。
医師の仕事の都合上、土日2連続の休日を得られることが難しく、前期研修の受講はハードルが高くなっております。
実地・後期研修について
実地研修と後期研修については、研修の開催頻度も比較的高いため、費用や通いやすさなども考慮し名がら比較的自由に選んでも大丈夫です。
取得単位数は実地研修のほうが少ないものの、実地研修は後期研修より開催頻度が低いため、実地研修と後期研修同時に受けられるタイプの研修会に積極的に参加することがおすすめです。実地と後期を比較すると、後期研修のみの研修会はたくさん存在するものの、実地研修のみのものはあまり存在しません。したがって、実地研修と後期研修を比較すると、実地研修を優先に研修会を申し込むとよいでしょう。
前期研修会について
東京都医師会のもの
〇東京都医師会・帝京大学医師会産業医基礎研修会(9月頃)
〇東京都医師会・日本医科大学医師会産業医研修会(9月頃)
〇東京都医師会・順天堂大学医師会産業医研修会(10月頃)
〇東京都医師会産業医前期研修会(2月下旬~3月上旬)
※かっこ内の時期はあくまで目安であり、年度によって実施時期が異なる場合があります。
※新型コロナウイルスなどの影響で日程が変更・中止となっている場合もございますのでご自身でご確認ください
東京都医師会以外のもの
〇自治医科大学産業医学研修会(年2回)
〇獨協医科大学産業医学講習会(8・9月)
上記2つの研修会は、集中講義形式でも1日単位の受講でも可能なものとなっております。
2022年5月追記:自治医科大学はコロナウイルス感染拡大のため当面の間中止するようです。
まとめ
前期研修会の数は非常に少なく、また人気も高いため募集開始日にすぐに定員となり締め切られることも多くなっております。また2020年度はほとんどの前期研修会が中止となっており、今後より一層人気が増すと考えられます。
今後産業医資格の取得を目指す方は、前期研修の開催日を意識するように心がけるとよいかと思われます。