このページでは、実際に自分が産業医資格を取得した際の体験談を掲載しております。
当時と現在とで状況が異なる場合も多々ありますので、参考程度にお読みください。
産業医資格取得時の事情
産業医資格を取得しようと思ったのはちょうど研修医1年目の時です。
医学生の頃から、いつかは産業医資格を取得したいと考えてました。
一方で、3年目以降の後期研修は忙しそうで、土日両方お休みをいただくのは患者さんや同期に迷惑をかけてしまう可能性もあります。
そこで研修医のうちに産業医資格を取れないかと思い立ったのです。
当時都内で研修していたため、通うことのできる産業医研修会はたくさんありました。
また通いのほうが研修会の費用が安かったこともあり、通いながら産業医研修会を受けることにしました。
研修会の値引きがあること、研修会の情報を入手しやすくなることを考え、医師会への入会もきめました。
医師会への入会
日本医師会に入会するためには、同時に都道府県医師会と、所属地区の医師会に入会することが条件でした。
所属地区は勤務地または居住地のいずれかが該当する地区でなければいけません。
また、大学病院の場合は、大学病院の医師会が存在する場合もあります。
考えた末に、勤務地の医師会に入会することにしました。
初めての研修会
医師会に入会するといくつかの研修会の情報が得られました。
医師会から送られてくるいろいろな研修会のうち、都合があったため東京都医師会・東京医科歯科大学医師会産業医研修会 (更新)に初めて参加しました。
研修会では、実地5単位と後期15単位を取得することができました。
研修会自体は、研修医2カ月目の自分にとっては、少し実感がわきにくいものが多かったように思います。今ならもっと興味深く受講できたかもしれないと思うと少し残念です。
研修会の受講戦略については、後日記載できればと思っております。
初日の研修会終了の際にシールをいただき少し戸惑いました。
(これはどこに貼ればいいのかな???)
結局、研修会で知り合った他の受講者の方に、研修医手帳の存在を教えていただき、医師会経由で取り寄せることができました。
現役産業医の先生方と研修を通じてお話しできたのが一番よい経験となった気がします。
その後は7月に実地研修5単位を取得し、9月にいよいよ前期研修会を受講することとなりました。
大本命の前期研修会!
研修医1年目の9月に東京都医師会・日本医科大学医師会産業医研修会を受講しました。
応募してもなかなか当選できない前期研修会ということで、前日は少し緊張したことを覚えています。
2日間で7時間ずつ、計14時間の講義を聞くものですが、集中力が持たず、なかなかハードだった気がします。
そんな前期研修ですが、終わってしまえば産業医資格取得まであとわずかということで、とてもほっとしました。
50単位取得~申請まで
前期研修会終了後、残っていた後期11単位を2回くらいの講習会で取得できました。
1年目の11月には50単位すべてそろえることができましたが、最後の研修受講後から5年以内に申請すればよいとのことであったので、3年目の9月に申請しました。
11月には認定番号をいただき、産業医になることができました。
12月には認定証もいただくことができました。
感想
産業医研修をすべて受講した感想ですが、1番の感想としては、受講には体力と集中力が必要ということでした。
1年目に50単位すべてを取得してしまいましたが、少し予定を詰め込みすぎた気がします。
取得困難な前期研修のみ受講しておいて、その他の研修はもう少し医師としての経験が増えてからでもよかったのではないかと思いました。
他のページでこれから産業医資格の取得を目指す方々に向けてのアドバイスを書きましたので、そちらも参考にしてみてください。