J-OSLER病歴要約の難易度をランキングにしてみました!
前回の症例登録編に引き続き、独断と偏見がたくさんつまったランキングなので、あくまで参考程度に考えてくださいね!!
症例登録編と異なり、病歴要約を作れるほどの条件の整った症例と出会えるかという視点でランキングを作成しました
また今回のランキングは項目ではなく疾患群でランク付けをおこないました
それではさっそく見ていきましょう🐢
第5位
5位に選ばれたのは内分泌・代謝(2つで3要約)です
内分泌で1つ、糖尿病や代謝で2つの要約を作成することで、少しハードルが下がるのではないでしょうか。
内分泌に関しては、病歴要約より症例登録のほうが大変だった気がします
第4位
4位に選ばれたのは膠原病です
膠原病をローテーションしない限りはなかなか集まりにくい疾患ばかりではないでしょうか?
とはいえ必要なのは1疾患のみですので、ローテーション中にどの症例を病歴要約に用いるか考えておきましょう
かめちゃんがお世話になった膠原病の先生から教えてもらった本がすごく便利でした✨✨
第3位
3位に選ばれたのは剖検症例です
これはどの科に進むかによっても変わってくるかと思いますが、3年目以降剖検とあまりご縁のなさそうな科に進む人は、初期研修のうちから該当症例がないか積極的に探した方がよいと思います。
場合によっては、剖検症例があった際は声をかけてもらえるようにするのもよいのではないでしょうか。
将来進む科によりますが、進路によっては非常に難しく、人によっては第1位の難易度となる人もいることでしょう。
第2位
2位に選ばれたのは血液です。
そもそも血液内科をローテーションしない限りは集められないといっても過言でないかと思います。
白血球系疾患である2番目の項目は、血液内科をローテーションすると必ず見つかりますが、問題は要約を2項目分提出する必要があるということです。そして血液内科のローテーションをしっかり行ったとしても、2つ目の病歴要約を作成できる疾患に出会えるかどうかはその時の運次第です。
また、1項目目の出血性貧血で消化管出血をテーマに要約を作成したところ、血液疾患ではないという理由で書き直しとなった事例があったようです(それならそういった項目を設けないでほしいですよね😓)。
白血球系疾患以外で多いのは、溶血性貧血、再生不良性貧血、ITP、DICくらいかと思います。そしてDICなんかは要約を書くのがめちゃくちゃ難しい・・・
もちろん外来では諸々の貧血はたくさん見ますが、要約を作成するには情報量が足りないのではないでしょうか。
血液内科ローテーション中に赤血球系疾患や血小板・血栓止血疾患などを見かけた場合、積極的に担当させてもらえるようにお願いしましょう
わかりにくい血液疾患ですが、疾患概念を一番わかりやすく説明している本をご紹介します✨
第1位
1位に輝いたのはアレルギーです✨✨
この疾患群の中で一番多いのは喘息かと思いますが、なかなか入院でお目にかかることが少なく、外来の場合は病歴要約を作成するのに十分な情報を得る時間がないことが多いかとおもいます。
それ以外にはアナフィラキシー、薬剤性肺障害あたりが頻度が高そうですが、アナフィラキシーも救急外来が多く、薬剤性肺障害はなかなか病歴要約にしづらいかとは思います。
初期研修・後期研修中にアレルギーの分野で病歴要約を作成できそうな症例に出会ったら絶対に忘れてはいけません!!
まとめ
いかがだったでしょうか?
病歴要約29症例は意外と多くて大変です💦
できれば初期研修の時からJ-OSLERのことまで考えてローテーションしたほうがよいと思います。