突然ですが、内科専門医取得後、総合内科専門医を目指す必要があるのでしょうか?
今回は新専門医制度が始まって以降に内科専門医を取得した立場から、総合内科専門医について考えてみたいと思います。
認定内科医をお持ちの方は、また視点が異なりますので、今回の話には含んでおりません。
多くの内科専門医の皆様が次に目指すのは、自身のサブスペシャリティの科の専門医かと思います。
では、この総合内科専門医のメリットとは何でしょうか?ずばり、内科指導医が取れることだと思います。
そもそも新内科専門医は認定内科医、総合内科専門医を統合したものだから、総合内科専門医の取得の概念がないのではないかと思う方がいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。
実は内科専門医の研修が終わったタイミング(早い人だと内科専門医試験直前の4月)から総合内科専門医研修を開始することができるのです。
内科指導医なら、内科専門医を更新することでとれるのではないかと思った方、実はその通りです。
内科学会が発表している指導医の要件には
1.総合内科専門医であること(推奨)
2.内科専門医を取得し、1回以上更新していること。
と書かれてあります。これを見る限りでは、総合内科専門医を取得しなくても、内科専門医の更新で大丈夫なのです。
では総合内科専門医の取得メリットとは何でしょうか?
その前にそもそも内科指導医のメリットとデメリットを確認しておく必要があると思います。
かめちゃん労働衛生相談所がかんがえる、内科指導医のメリットとデメリットは以下の通りになります。
・指導医が7年目終了直後(8年目半ば)にして取れる
・おそらく指導医制度移行に伴い減る(認定内科医のみの医師が指導医を取れなくなる)ため、指導医を持っていると研修病院への転職に便利。
・後輩医師の育成に携われる
・取得のためにサマリ10個が必要と思われる。
・更新のためにお金(現在は5000円)と単位が別途必要である。
・試験の難易度が高い(合格率6-7割)
・指導医としての仕事が増える
・内科専門医1回更新(10年目)すれば急ぎでなければ余分な労力なく指導医が取れてしまう
こう見てみると、個人的にはあまり総合内科専門医に魅力を感じることができませんでした。
また新たな魅力を見つけ次第記事を更新したいと思います。