研修医のうちに産業医資格を取得するメリットとデメリット、そして工夫についてお話します
そもそも研修医のうちに産業医資格はとれるのか?
結論をお伝えしますと
初期研修医のうちに産業医資格はとれます!
そして研修医のうちに産業医資格を取っておくことは非常におすすめです。 すべての医師に向けて、産業医取得のためのおおまかな流れを説明します。 続きを見る
産業医資格の取り方
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産業医研修会の選び方
産業医資格を取る場合、いくつかの研修会に通う方がよいのか、50単位集中講座のほうがよいのか比較してみました。
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ここでは、初期研修医のうちに産業医資格が取ることのメリットについて述べたいと思います。
初期研修医のほうがまとまった休みがとりやすい
初期研修医で産業医資格を取得する最大のメリットは、まとまった休みがとりやすいことです。
集中講座に通うには最低6日間、またいくつかの研修会に通う場合でも、前期研修は2連続の休みが必要なことが多いですが、後期研修医になると土日のうちどちらかは勤務が入ることも多いです。
一方で、初期研修医の場合には、忙しい病院では土日の勤務も多いと思われますが、科によっては土日両方休みをとることも難しくありません。
したがって、初期研修医のうちにせめて前期研修だけでも受講しておくのが理想的です。
後期研修以降の医師バイトで産業医資格が役に立つことがある
しばらく産業医として働くつもりがなくても、産業医資格があることで給与が上乗せされる医師バイトもありますし、そもそも嘱託産業医としてのアルバイトをすることも可能になります。
後期研修は忙しいことが多いですが、産業医のアルバイトは他のアルバイトよりも時給がよいことが多く効率的に稼げます。
早くとりすぎると更新が大変
産業医資格を早めにとることのデメリットとしては、更新が大変なことが挙げられます。
産業医資格の申請は、基礎研修会の最終受講日から5年以内に行わなければなりません。また一度産業医資格を申請すると、労働衛生コンサルタントを取得するなどしない限り、5年ごとに更新が必要となります。
したがって、早期に産業医資格を必要としない人はあえてゆっくり取ることを考えてもよいと思います。
まとめ
ここまで挙げたメリット・デメリットをまとめると以下のようになります!
・産業医求人は給料がよく、資格を取得しておくことでアルバイトの選択肢が広がる
・前期研修以外の一部の単位は、あえて取得せずに残しておき、産業医資格が必要となる1年前くらいに取得して、更新の頻度を減らすことを考えてもよい